+立川亮のマンスリーエイトマン-第22回
「タンゴ連載リレー小説・後編」
前回、若山くんからの連絡を待っている間に年を越してしまったマンスリーエイトマン。
めでたく了解が取れましたので、今回掲載してみることにします。では、レッツ小説!
<前回のあらすじ>
双子の兄弟である士郎と葵。兄の士郎は、彼を目の敵にするクラスメートの猛攻に虫の息であった。その時、陰から見守る弟の葵は…。
葵はその時、先月交際を断られたミチルのことを思い出していた。ミチルはフランス人形に似ていたが、フランス人ではなかった。
自由が丘の駅から少し離れたカフェで、ロイヤルコペンハーゲンなムードを漂わせながら、ミチルはたった一言、
「私、ナイチンゲールになりたいの」と、低く呟いた。
葵はその発言に対してあまりに無防備だったため、思わず、
「いやぁ、それはどうかな」と、適当な発言をしてしまった。
ミチルは激怒して、
「どうしてよ。私は戦場に行くわ」と、もう一度低く呟いた。
カプチーノを一気に飲んだ葵は、
「君が今持っている村上春樹の本を貸してくれないか」と、角度を変えて申し込んだ。
ミチルは少し落胆して、
「でも、ルーマニアの子供の趣味が判らないわ」と、高い声で叫んだ。
2杯目のカプチーノをオーダーした葵は、
「理由なんてないよ。君とまた会う口実が欲しいんだよ」と、努めて生活感を出さずに笑った。
二人の会話は、それ以上続かなかった。
葵は自由が丘が好きで仕方がなかったが、士郎はそれ程でもなかった。ただ、フランス人には興味があった。その分、葵に優しく接することが出来た。そこには、兄弟の絆を超えた何かがあった。
士郎が新宿のアイスクリーム屋に通い始めて、もうすぐ1ヶ月になろうとしていた。と言うことは、おていちゃんに恋して早1ヶ月ということになる。
そのことに気付いた士郎は、呆然として、また愕然としていた。
<つづく>
これじゃ続かないだろう、しかも、前回から何も繋がっていないじゃないか、という疑問はさておき。
こんな感じで、プログレに次ぐプログレな展開で、第4回まで続きました。もちろん、未完成です。
-2009.01.13(火)